こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「トッピクス 金融機関に「見える化」する 「ロカベン」の活用」です。
本日(2020年2月25日)、中小機構で開催されている虎ノ門セミナーに、金融庁参与・中小機構中小企業応援士の森俊彦さんが登壇され、「地域を支える金融機関のあり方」という演題で公演されました。沢山のご教示を頂きましたので、詳しくお伝えします。
「金融検査マニュアル」の作成の時も、「金融検査マニュアル廃止」のの時もその主要なメンバーであるとともに、経産省の策定した「ローカルベンチマーク」や、内閣府が旗を振っている「経営デザインシート」の委員でもある方です。2019年からは、上記の肩書です。
私の融資のコンサルタントの立場では、通常、「ロカベン」というと、金融庁の「ローカルベンチマーク」をすぐに思い起こしてしまうのですが、皆さんは、経産省の「ローカルベンチマーク」をご存知でしょうか?
この仕組みを経産省は、「企業の健康診断ツール」と位置づけています。昨年、ある信用金庫からリスケ先の企業の「事業性評価」を頼まれた際、あえて、通常の財務分析はせずに、この「ローカルベンチマーク」のシステムを活用しました。
ただし、私は、ビジネス俯瞰図は、別のタイプのものを入れることでさらにわかりやすくし、社長とのインタビューをしっかりと定性評価のシートに整理して、今までの社長ご自身の人生の話や会社の創業から今までのことを書き込みました。
最新版は、2018年5月版です。「財務情報」として「6つの指標」と「非財務情報」として「4つの視点」を提唱し、データを入力することで、企業の経営状態の把握や経営環境の把握をして行けるように作られています。
財務の「6つの指標」とは、以下のとおりです。
①売上高増加率(売上持続性)
②営業利益率(収益性)
③労働生産性(生産性)
④EBITDA有利子負債率(健全性)
⑤営業運転資本回転機関(効率性)
⑥自己資本比率(安全性)
また、非財務の「4つの視点」は次のとおりです。
①経営者への着目
②関係者への着目
③事業への着目
④内部管理体制への着目
今日の講演でわかったことは、経産省の「ロカベン」を過去と現在、そして少し先までの近未来を見据えた金融機関と中小企業の共通ツールとし、内閣府の「経営デザインシート」を5~10年後の未来設計図と位置づけるようです。