こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「トピックス 金融機関に「見える化」する 「ロカベン」はさらに広がる」です。
中小機構で開催されている虎ノ門セミナーに、金融庁参与・中小機構中小企業応援士の森俊彦さんが登壇されました。産省の策定した「ローカルベンチマーク」や、内閣府が旗を振っている「経営デザインシート」の委員でもある方です。
今日の講演でわかったことは、経産省の「ロカベン」を過去と現在、そして少し先までの近未来を見据えた金融機関と中小企業の共通ツールとし、内閣府の「経営デザインシート」を5~10年後の未来設計図と位置づけるようです。
2020年の4月からは、『ミラサポ plus』で、有機的な運用を考えているようです。例えば、クラウドに常に企業情報入れておくことで、最新版の会社の考え方や状況を把握できるようにする。その内容をコピペして補助金等の申請の企業概要にする。あるいは、「ロカベン」を添付することを「加点」申請要件とするなどです。
このクラウドに企業情報を入れておくことで、この情報を金融機関と常に共有できるならば、今後の融資申請などでも、直近の試算表と「ロカベン」で、使えるような共通のシートをイメージしているようです。
「経営デザインシート(内閣府)」が出てきたときは、それぞれの省庁でいろいろな様式を出して、どうするつもりなのか?と思ったものでした。以前からあった非財務情報を整理する「知的資産経営」のシートもあって、複雑な思いがありました。
今後は、この『ミラサポplus』の中のシステムを活用し、ワンストップサービスではありませんが、ここで情報を集約して行く方向なのです。
今回の森先生の情報は、しっかりとお伝えしたいので、改めて森先生の過去の講演「中小企業経営者の金融機関との付き合い方と眼力強化(虎ノ門セミナー 2016年7月)」を再確認した上で、整理してみます。
紆余曲折があり、金融庁のいわゆる検査マニュアルがなくなりましたが、それを受けて、金融機関はどのように生き残っていくのか、また、中小企業の経営者は、どのように。自分にあった、自分に力を貸してくれる金融機関はどこかを見定めることが必要であることを教えてくれます。
すなわち、金融機関にも中小企業経営者にも「対等に選択する」意識が必要だと主張されています。今までの関係は、あくまでも甲と乙の関係で、お上(金融庁)と金融機関、お金を貸している側とお金を借りている側での立場の違いで、頭が上がらない関係が続いていました。そこを変えるのだと言われています。