こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「トピックス コロナウイルス対応4 セーフティネット貸付要件緩和」です。
新型コロナウイルスの影響で経営が悪化し、資金繰りに支障をきたす中小事業者がドンドン増加してきています。
すでに、セーフティネット貸付についてはお知らせしましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた特例措置として、2月14日(金)より、セーフティネット貸付の要件を緩和し、「売上高が5%以上減少」といった数値要件にかかわらず、今後の 影響が見込まれる事業者も含めて融資対象にしています。
融資の窓口では、まだ徹底されていないかもしれませんので、再度取り上げました。過去の実績での申請ではなく、今後の見通しを整理して、資金繰りの悪化を予測できるのであれば、良いと思われます。
しかし、今の業績が悪く、コロナウイルスの影響を特定できない事業状態であれば、当然に融資を断られるのだと思ってください。あくまでも、今回のような社会的、経済的環境の急激な変化により、一時的に売上 の減少など業況悪化になっている場合を想定しています。
また、中期的には、その業績が回復し、かつ発展することが見込まれる事が必要です。業容が悪化している企業の救済をしているわけではありません。
但し、先週もお伝えしましたが、金利がなくても「借金」が増え、これは必ず返済しなくてはならないお金であることです。また、時限立法ですので、3年経ったら、金利が基準金利に戻り、急にその金利負担がのしかかってくることを忘れないでください。
確かに、中小企業者の経営基盤の強化を支援する融資制度ですので、有り難い融資の仕組みですが、今ある借金が棒引きになるのではなく、きっちり元金も金利も払い続けることが求められます。脇を締めてください。
最初に考えるべきは、リスケなのかもしれません。また、まだ明確な方針が出ていませんが、税金や社会保険料等の納付期限の延期、減額などの措置も検討されることになるでしょうから、最低限の資金繰り用の資金調達に留めてください。
慌てないでください。
すでに、役所の「認定窓口」は混雑しているでしょうし、政府系の金融機関の窓口は支店長や課長クラスまでが窓口に出てくるほどの状況だとも聞きます。(すみません、現場は見ていません)
SNSでは、悲鳴も聞こえてきています。大幅な黒字で、資産超過の会社も申し込んでくる。民間の融資の借換に使う予定など、法律の趣旨に反した申し込みがある、利子補給の話は金融機関の対応ではないが、沢山のお問い合わせがあり手が取られている等々です。
皆さんのために、今、政府系金融機関の皆様は大変な状態です。そのような状況も理解し、自分なりに勉強して準備してください。今後、更に厳しい伝染が起きることも考慮して、人様のことを考える余裕を持って、一緒に頑張りましょう。
いまは、「何が最良な選択か」を信頼できる方に相談してみてください。そして、助け合ってください。