こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、9月9日に開催された経済産業省の第27回産業構造審議会総会において、「令和3年度の経済産業政策の重点(案)」が発表されましたので、ご紹介します。
重点案のキーワードは、「デジタル」「グリーン」「健康と医療」です。
最初は、「デジタル ~仕組みと事業のアップデート~」です。菅総理になってから、やたらと「デジタル」と言われていますが、来年度はデジタルに予算が集中します。短絡的に見えますが、デジタルで旧来の仕組みと事業をアップデートしたいという意向です。
- デジタル基盤・ルールの整備
- デジタルガバメントの推進(行政手続でのワンスオンリー加速(貿易手続等)・官民データ連携を可能とするプラットフォームの構築)
- 社会システムの再設計と規制・制度改革(MaaS,ドローン,保安等)
- デジタル化に対応した特許行政の基盤強化(非対面手続の徹底等)
- デジタルを活用した産業の転換
- 企業経営のデジタル・トランスフォーメーション(最近流行りのDX)の加速
- キャッシュレスを始めとする非接触を通じた、便利な暮らしとサービス 生産性向上の実現
- 量子、AI、ロボット、自動走行等の研究開発に集中投資
次に「グリーン ~コロナを機に脱炭素化を深化~ 」です。ヨーロッパの「緑の党」ではないですが、環境政策です。SDG’sに向けた本格的な姿勢です。でも、これも何故「コロナを機に」なのかが説明されていません。
- 脱炭素化に向けたエネルギー転換
- 非効率石炭火力のフェードアウト / 再エネの更なる導入を通じた 主力電源化 / スマートシティ等における分散型エネルギーやモビリティを含めた電化の推進 / 安全を大前提とした原発再稼働・革新技術開発 / グリーンファイナンスの促進
- 水素社会、CCUS・カーボンリサイクルの推進など、「ビヨンド・ゼロ」を目指す非連続な革新的エネルギー・環境技術の研究開発・実証や国際研究拠点の強化
- 循環経済への転換
- プラスチックの有効利用のための制度整備等
最後は、「健康・医療 ~健康な暮らしの確保~ 」です。コロナ禍を参考にして、推進していただきたいテーマです。並行して、厚生労働省、文部科学省、経済産業省が横断的な政策を検討をしています。
- 国民の命を守る物資の確保
- 感染予防など命に関わる生活物資等の安定生産拠点の確保
- 高度医療機器の開発体制の強靱化
- ニーズに即した先進的な介護福祉用具・バイオ医薬品の研究 開発の加速
- 予防・健康づくりの実現
- データに基づく医学的エビデンスの活用を通じた公的保険外サービスの拡大
- 健康経営の見える化等を通じた企業の健康投資促進
- イベント等での新型コロナ感染拡大を防ぐ新技術実証・普及
ほとんど、本文を並べただけですが、お許しください。
とにかく、この3つのキーワードがこれからマスコミ等でかしましく語られ、この関連産業の会社の株価は上がっていくのでしょうから、注目しておく必要があります。