こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、6月7日に持ち回り閣議で了承された「経済財政運営と改革の基本方針2022 新しい資本主義へ」を取り上げました。
今日は、第1章「我が国経済を取り巻く環境変化と日本経済」を紹介します。
まず「第1節 国際情勢の変化と社会課題の解決に向けて」では、「我々はこれまでの延長線上にない世界を生きている。…内外の難局が同時に、そして複合的に押し寄せている」としたうえで、「官民が協働して…「新しい資本主義」を起動する」としています。
この『骨太方針』の意義として、最初の章で、以下のように箇条書きされています。
- 当面の難局を乗り越えるためのマクロ経済運営の方針…
- …「新しい資本主義」の実現に 向けた…官民連携投資の基本方針…
- …民間の力を活用した社会課題解決… 多様性に富んだ包摂社会の実現、一極集中から多極化…地域を活性化する改革の方向性
- …外交・安全保障や同志国との連携強化、経済安全保障等についての方向性…
- …防災・減災、国土強靱化の推進…東日本大震災等からの復興、国民生活の安全・安心…基本的な方針…
- …経済・財政・社会保障制度の構築に向けた経済・財政一体改革の取組方針…、短期と中長期の整合性を確保した経済財政運営の方針と令和5年度予算編成の考え方を提示
次の「第2節 短期と中長期の経済財政運営」の中では、(1)コロナ禍からの回復とウクライナ情勢の下でのマクロ経済運営のなかで、(当面のマクロ経済運営)については、「2段階のアプローチで万全の対応を行う。」としています
「まずは、ウクライナ情勢に伴う原油・原材料、穀物等の 国際価格の高騰や希少物資の供給懸念等に対する緊急対策」…「第2段階として、…総合的な方策を早急に具体化し、…「成長と分配の好循環」を早期に実現する。」としています。
また、(経済社会活動の正常化に向けた感染症対策)では、「一日も早い経済社会活動の正常化を目指す。」として、「医療体制の強化」、「医療DXの推進」、「ワクチン、検査、経口治療薬の普及」をして「国際的な人の往来の活発化に向け、…水際対策の緩和を進める。」としました。この6月には「司令塔機能の強化や 感染症法の在り方、保健医療体制の確保など、中長期的観点」の取りまとめをするとしています。
なお。(2)中長期の経済財政運営 では、「持続的な経済成長に向けて、官民連携による計画的な重点投資を推進する」としており、「今後の成長分野への労働移動…国内投資を喚起…インバウンドの再生、農林水産物・食品や中小企業の輸出振興といった取組を強化し、産業の構造変化を促す」としています。
他方で、「危機に対する必要な財政支出は躊躇なく行い、万全を期す。経済あっての財政であり、順番を間違えてはならない。経済をしっかり立て直す。そして、財政健全化に向けて取り組む。」としています。どこかでかつて聞いたことのあるようなフレーズで、岸田政権のこれまでの言動からみると、少々違和感を感じます。