こんにちは
認定支援機関 行政書士たいぞう事務所 融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、コロナの新規感染者数に代わって毎日のようにガソリン価格の高騰が報道されています。先週の最後に取り上げた「日本のインフレは始まるのか」を受けて、「エネルギー価格高騰の行方」をお伝えします。
今日は、日本のエネルギー状況を確認します。「原油価格の推移とこれからの見通し」についてご紹介します。
日本総研のResearch Focus 2022-016(2022.06.17)では、「原油の供給不足は長期化の懸念 ― 原油価格がさらに上昇する可能性も ―」と題して報告している。
「原油価格は高止まりが続いている。コロナ流行 後、原油需要が一時的な落ち込みから堅調に回復 する一方、供給が緩やかな増加にとどまったため、 原油価格には一貫して上昇圧力がかかってきた。」としています。
西側諸国のロシア産原油の禁輸」に対して、「OPECプラスは大幅な増産に対する慎重姿勢を崩していないほか、米国のシェールオイルについても、…増産ペースは緩やか」と見えることから、「原油供給を巡る不安感は今後も根強く残ると考えられる。」と評価しています。
また、世界銀行は、4月26日時点で、「ウクライナでの戦争による食料・エネルギー価格ショック、当分続く見込み」との SPECIAL FOCUS The Impact of the War in Ukraine on Commodity Markets のプレスリーリースを出しています。
「ウクライナでの戦争は、ロシアのエネルギー輸出の供給に大きな混乱をもたらし、…2022年3月のエネルギー価格は2021年3月の2倍になり、…現在、すべてのエネルギー価格は、より長く高いままであると予想されています。ブレント原油の価格は、2022年には平均100ドル/バレル、…2023年には92ドル/バレルに落ち着きます。」と生産が伸長することを予想しています。
「天然ガスの価格は2022年も高いままであり、ヨーロッパのベンチマークは2021年に比べて2倍以上になると予想されますが、石炭の価格は天然ガスの代替品としての使用を部分的に反映してほぼ2倍に設定されています。」…「戦争が長引き、エネルギー輸出がさらに削減されれば、価格ははるかに高くなる可能性があります。」とも分析しています。長期の原油価格は、以下のように推移しているのです。
この価格アップが消費市場に反映されるのはいつのことでしょうか?この危機が、戦争を終わらせる力になることはないでしょう。しかし、確実にエネルギーと食糧の不足の影響が世界に波及し、この冬には飢餓にあえぐ人が世界中にあふれることになります。
自らの経済安全保障も大事です。しかし、自由経済と民主主義はどこに行ったのでしょうか?世界は簡単に戦争と核の恐怖に陥り始めています。恐怖が憎悪に、憎悪がさらなる殺意を生まないことを祈ります。