こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「資金調達力強化のシナリオⅡ どうして資金不足になるのか 税金と借入金返済」です。
昨日は、掛売りで、不良債権が発生するのは、脇の甘い経理担当者のせいではなく、社長の「ええカッコシイ」が原因で、従業員もその背中を見て、「これぐらいは」と思うことをお伝えしました。
今日は、多少経理的なことや管理のことを理解していなくては、全くわからない「税金」のことと「借入金返済」のことです。この2つは、通常の損益計算では出てこないからです。しかし、税金は必ず支払わなくてはなりませんし、借入金の返済の実績こそが、あなたの「信用を創る」のですから、手を抜くわけにはいきません。
まず、最初に税金です。中小企業の社長になると税理士の先生に知恵をつけられるのか、自分で「節税」を申し入れるのかわかりませんが、サラリーマン時代は義務のように払っていた税金をいろいろな経費を計上して税金を払わないで済む方法を考え始めます。
生命保険のセールスマンもやってきます。損害保険のセールスマンもリスクの回避と準備のためにあなたの節税意識をくすぐります。しかし、間違わないでください。あなたは、経営者なので、ご商売で儲けて税金を支払っていただかなくてはならないのです。まず、利益を出すことを考えてください。
役所に収める費用は、決して待ってくれません。それは「税金」も、「社会保険料」も同じです。最近は特に厳しくなっているようですから、役所への支払いは、その対応を誤ると大変なことになりますので、事前に理解を深めてください。
消費税の納付はいかがですか?課税収入から課税支出の差額です。人件費や社会保険料などは除くのですが、「別段」に消費税用通帳にお金を準備してあるでしょうか?納税は翌期ですが、資金繰り上では、当期に計上しておかないとすっかり忘れてしまっている方もいるようです
その税引前利益に40%程度の法人税がかかるのです。そして、その結果、あなたの当期利益は60%まで下がります。更にその残金から借入金の返済をするのです。借入金の返済の残高に支払利息も用意しなくてはなりません。
配当をするような会社ですと、その上にお金を配付しなくてはならないのです。他人からお金を預かって会社を運営するということは、まず、お客様に喜んでいただき、取引先に支払いをして、従業員とともに喜んだ上に、お金を借りたところには返済をして、資本を出していただいとところには配当をして事業を継続しているのです。
どんぶり勘定でお金を動かしていると、支払いの度に、社長は金策に走らなくてはなりません。商売そっちのけでお金をなんとか回そうと走り回っている社長がなんと多いことか!そんな会社には、会社の将来はありません。