こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「トピックス コロナウイルス対応4 金利の低い融資はこれ」です。
新型コロナウイルスの影響で経営が悪化し、資金繰りに支障をきたす中小事業者がドンドン増加してきています。
ここ1週間の世界のコロナウイルスの蔓延は、目を覆うものがあります。特に欧米諸国の状況は、歯止めがかかっていません。他方で、発展途上国であるアジア・アフリカ諸国への伝染は、悲惨な状況が生まれるのではないかと危惧しています。
3月19日(金)の夜に発表された「専門家会議」の答申では、日本の国内はまだ、ひどい状態にはなっていないようですが、都会はクラスターが特定できない患者が増えてきており、不気味な様相です。
このような中、すでに、「今すぐ!」と警鐘を鳴らしてきましたが、政府の資金繰りや雇用の確保の対応は、先週末で一段落したところです。
経済産業省の「新型コロナウイルス感染症で 影響を受ける事業者の皆様へ」の最新版は3月19日付です。(3月22日現在)
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf
さて、本日のテーマである「金利の安い融資」ですが、2件取り上げます。
1つ目は、3月19日に発表された商工中金の「商工中金の危機対応業務」です。
【融資対象】は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、①最近1ヶ月の売上高が前年又は前々年の同期と比較して5%以上減少した方、または、②業歴3ヶ月以上1年1ヶ月未満の場合等は、最近1ヶ月の売上高が、5%以上減少している方
【資金の使いみち】は、運転資金、設備資金、無担保です。 【貸付期間】は、設備20年以内、運転15年以内 (据置期間5年以内)
【金利】は、当初3年間 は基準金利▲0.9%です(1.11%→0.21% 令和2年3月2日時点)(利下げ限度額:1億円)。4年目以降基準金利。信用力や担保の有無にかかわらず利率は一律です。4月中旬より制度適用開始。
2つ目は、先日も取り上げた「マル経融資」です。
マル経融資とは、正式には、小規模事業者経営改善資金融資(通称:マル経)と言います。商工会議所や商工会などで、「経営指導員」による経営指導を受けることで、日本政策金融公庫が無担 保・無保証人で融資を行う制度です。
小規模事業者用なので、別枠で1,000万円の範囲内で当初3 年間、通常の貸付金利から▲0.9%引下げして融資する(据置期間は、運転資金で3年以内、設備資金で4年以内に延長)すでに、3月 17日より制度適用開始している。
利用条件は、最近1か月の売上高が前年または前々年の同期と比較して5%以上減少している小規模事業者の方です。
【金利】は、経営改善利率1.21%(令和2年3月2日時点)より当初3年間は、▲0.9%引下げ、0.31% 。
金利引下げの限度額は、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」、「生活衛 生新型コロナウイルス感染症特別貸付」および「生活衛生改善貸付の金利引下げ」との合計で3,000万円となります。
なお、金利の補給については、別途の制度となり、これを受給できれば、実質金利なしでの融資を受けられるとのことです。中小企業庁の新たな発表に注目してください。