こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「日本政策金融公庫から融資を受けるために事業計画を練る1 経営理念、経営ビジョン
」です。
金融機関の方々は、融資先の経営者を見ています。中小企業、小規模事業者の規模では、融資判断の基本となるのは、経営者の「経営に対する姿勢」であったり、そのことを「言葉にしたビジョン」であったりします。
したがって、『事業計画書』の最初で、自分という経営者をどのように理解してもらうのかが重要です。これはお客様に対しても、従業員に関しても、取引先に対しても同様なのです。
金融機関に対しては、どのような姿勢で経営し、どのような会社を作ろうとしているのかを伝えなくてはなりません。
「経営理念」は、自分(社長)の夢や希望、理想・存在理由などを文字にして、表現したもので、「想い」「熱き心」を伝えることができます。
「ビジョン」は経営理念をより具体化したものになります。社会貢献・対顧客・対従業員・自己実現などに関する目的・目標などの内容です。
これらの全体が経営者の持つ「ブランド」というものかもしれません。
金融機関は、融資をするにあたり、「誰が経営しているのか」という「経営者の資質」を特に重視します。経営者の質が業績を左右するからです。
経営理念やビジョンはそういった「経営者の考え方」をはっきりと表すものであり、その考え方を見て、銀行は「経営者の資質」を評価・判断します。
その一つが、「将来性・潜在能力を感じさせるためのストック情報」です。それは、決算書ではなく、経営者の定性的に評価して、事業性評価を実施することです。
すなわち、競合優位性を示す独自な技術やノウハウ、特許など、経営者を応援する顧客たち、そして、経営者の姿勢に共感する取引先、自らの将来を重ね合わせる従業員、そこに生まれる販売力、仕入力、集客力、口コミを含めた広告力などが、スットク情報です。
お金を借りたいのであれば、借り手のほうから金融機関に対して、積極的にこれらの情報を提供する必要があります。
その情報は、まさに経営者の人となりがわかり、この事業に対する「想い」、そして独立起業しようとした経緯や、その実現のために、これまで経験してきた実績、そしてそこで学んだこと、お世話になった方々、メンター、応援してくれる家族のことを理解していただけます。
そのパワーを結集して、今まさにスタートするに当たり、人としての魅力を持った経営者のブランドがあり、そこにお客様も従業員も取引先も集まり、一緒に未来を語り、築こうとしていることを熱く語ってください。
それに共感した金融機関のご担当者が、是非応援したくなる、金融機関が持つ総合力やネットワークで支援したくなるような稟議書を書いていただきましょう。