こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「日本政策金融公庫から融資を受けるために事業計画を練る 中期経営計画」です。
金融機関は、あなたの計画性や熱意を測り、あなたの本気度を確認します。今の事業計画書の内容から融資を決定してくれるかもしれません。
しかし、それ以上に、将来のあなたの計画やその実現の可能性について知りたがっています。今のあなただけでなく、次のステージで、どのような会社を作ろうとしているのかを知りたいのです。
あなたの従業員は、あなたとあなたの会社に自分の人生をかけています。将来の生活を実りあるものにできるのか、この会社で何を得て、どのように活躍することで、会社の発展に役立ち、そして自らも評価されるのかを考えています。
あなたの取引先は、あなたとあなたの従業員が、自分の会社を取引先として認め、末永く誠実な取引をしてくれるのかを他の同業者と比較しながら評価しています。良い条件で、お互いに認め合い、利益を挙げられる関係なのかを見ています。
そして、金融機関は、「将来性・潜在能力を感じさせるためのストック情報」があるかを知りたいと考えています。
ストック情報とは、
(1)経営者の経営能力の高さをあらわす情報
金融機関が中小企業に融資をする際に、一番重要視しているのは、経営者です。決算書ではありません。経営者そのものを見て、一番参考にしています。
具体的には、経営理念やビジョン、経営方針を伝え、あなたの考え方を理解してもらいましょう。
(2)競合優位性の高さをあらわす情報
競合企業に対し、絶対的な優位性を持っている中小企業など、皆無ですが、相対的な優位性で、競合に対する優位性をアピールしましょう。
具体的には、会社の「ノウハウ・強み」「知的財産権(特許・実用新案権・著作権)」「他社にはない特殊技術」などを伝えることができれば、金融機関のご担当者は稟議書を書きやすくなるでしょう。
(3)顧客資産
何と言っても、「良い顧客」を持っている企業は、経営が安定しています。融資先が、どんな顧客と取引する予定なのかを把握できる「取引顧客見込先一覧表」などを提出することで、高く評価してくれることもよくある話です。その将来性を感じてもらえます。
(4)良好な仕入先
ビジネスモデルの中で仕入先は重要です。「安く質の高い品を安定的に調達できる仕入れルート」を持っていれば、これは、強力な競合優位性になります。売上・収益が確保しやすいということになります。
(5)売る力
金融機関が最も重視しているのが、この「売る力」です。具体的には、「営業力」や「販売力」、「集客力」や「広告宣伝力」です。運転資金の計画を具体的に示し、アピールすることで、「この会社の売上には不安はない」と感じてもらえます。
これらを取りまとめた資料が「事業計画書」なのです。
そして、その「事業計画書」を毎年改定し、少なくとも3~5年の先を見通すことで、関係する従業員の意識や取引先、そして、金融機関の評価を、とても高めることができるのです。
金融機関も、毎年、事業計画書を作成している会社の成長度が高いということを、経験上、よく知っています。
自らの事業に対する経営理念等が形になり、ブランド化した会社はさらに組織的な結束力が高くなるものです。
金融庁の指導もあり、「企業の将来性を見て、リスクマネーを積極的に貸し出す」方向に舵を切り出しています。
だからこそ、「将来性をアピールできる資料=中期事業計画書」を作成し、提出しましょう。あなたの会社の将来を支えてくれる応援団を厚くしていきましょう。
どうしますか?