こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「日本政策金融公庫から融資を受ける 創業時にお金を借りておかないと」です。
今日は、創業時にお金を借りておかないと、後々、後悔することになるという話をします。
サラリーマンや公務員などの勤め人は、多くの人が借金の経験がないものです。「借金は悪!」みたいな風潮もあるのかもしれません。一生に一度か二度、住宅ローンを借りて、35年などほぼ定年まで借金を返して、子供を育てるのが精一杯というのが実態ではないでしょうか?
創業者の方々の中にも、「お金が心配」と言いながら、「今あるお金があるうちはなんとか借金をしないで」と言われる方が結構いらっしゃいます。
そう、自己資金を使い切って、「お金が無くなったからお金を貸して欲しい」では、金融機関は応援しようがありません。「自己資金がなくて、資金繰りが悪くなってしまった会社」を応援するのは、リスクが大きすぎます。
創業の1年目が終わった時点で資金が枯渇し、融資を申し込みに行く方も多いのですが、金融機関の担当者は手の出しようがないのです。「風邪を引く前に来ていただければ」と表現した融資担当者の方がいらっしゃいました。
創業後、それまでの実績により、経営者の能力が不足していると判断されるため、「てこ入れ」しても結果が伴わないだろうと思われてしまいます。その結果、資金不足で、廃業してしまうというケースはとてもたくさんあるのです。
創業時に借りる必要がなくても、借りておくことで、資金ポジションが高くなります。業況が思うように推移しないとき、その状況を打開するためには投資が必要です。
例えば、飲食店を経営していたものの、集客が上手くいかず売上が上がらないときは、集客を増やすために広告をうちたいと考えたとします。この「広告を打つ」というのが投資です。資金が少なければ、広告を打つことはできず、集客を神に祈るしか方法がなくなります。
ほとんどの金融機関は、「今、お金を借りないと、会社が潰れてしまいます」という経営者にお金を貸すことはありません。逆に、「今は資金的に余裕があります」という経営者にお金を貸したがる傾向があります。
経営者にとって、一番お金を借りやすいのは創業時です。創業する際、借りる必要がなくても、必ず借りておくべきなのです。必要なければ、銀行に定期預金として預けておけばいいのです。
それを最後まで使わないことができれば、経営は成功していると言うことですから、その借り入れに対する金利は、この低金利の時代、問題にはならないでしょうし、使う機会があるのであれば、先に借りていたということは正解だったということになります。
将来に対する備えをしておくのも、創業を成功させるために必要なことなのです。