こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今週は、「信用金庫から融資を受けるための準備の準備」として、何を考え行動すべきかをお伝えします。
今日のテーマは、「信用金庫がほしい情報を考える その1」です。
信用金庫を取り巻く大変厳しい経営環境です。金融庁の指導により、今までのような担保や保証に頼る融資は否定されました。その上、政治がらみで成立した金融円滑化法で生き残っていた中小企業に対しても、融資を続けてきた信用金庫等の負担は、大変大きいのです。
これからは、今まで以上にキッチリと情報を収集して、「事業性評価」を実施することが求められています。しかし、残念ながら、担保と保証を取って融資するという仕組みが長く続いたことから、新たな仕組みを理解し、改善を推進するべき中堅社員が不足しているのです。
そこで、当然のことですが、お客様とのコミュニケーションを増やしてその実態を理解することが求められています。しかし、融資する側の金融機関側にノウハウが不足しているのですから、こちらから「金融機関がほしい情報」を、積極的に伝えていくことが非常に大切なのです。
お金を借りたければ、信用金庫側の欲しい情報を提示する。それは、営業マンが融資の稟議書を書きやすい情報です。それは『事業計画書』なのです。
事業計画書には、経営者の経歴とともに、志や理想を語る言葉が並んでいることでしょう。事業計画書そのものが経営者の能力の高さを示しています。信用金庫が重視しているのは、決算書ではありません。経営者の能力、人格などを重視しています。中小企業の経営は、すべて「経営者の手腕」にかかっているのですから。
信用金庫は、経営理念やビジョン、経営方針がどのように書かれ、社員が、取引先がどのように理解しているのかを知りたいのです。
「競合企業に対し優位性」を持っているのだろうか。この会社が「持っているノウハウ・強み」は何であり、「知的財産権(特許・実用新案権・著作権)」、「他の企業にはない特殊な技術」などがあるのだろうか。
「良い顧客」を持っているのだろうか。融資先が、どんな顧客と取引しているのか、明確に把握していませんので、「既存取引先一覧表」や「取引見込み先一覧表」があれば、その将来性を感じてもらえます。
さらに、「良好な仕入先」も大切です。安定的な品質と価格で仕入れることができ、その協力をしっかり得られるのであれば、売る方に力を注げばよいのです。
「売る力すなわち営業力」です。「広告宣伝」をして、「集客」し、納得して買っていただく「販売力」。さらにリピーターとして継続亭に購買してくれる層をどのように作っていくのか、継続的な営業企画力が問われています。
これらのことを毎年検討して、「事業計画書」を定期的に提出している企業の、信用金庫からの評価は、とても高いものです。毎年、「事業計画書」を作成している会社の成長度が高い、潰れないということを、経験上、よく知っているからなのです。
だからこそ、「将来性をアピールできる資料=事業計画書」を作成し、提出することで、信頼関係を作りましょう。