こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの事業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
コロナウイルスの対策のために、地域経済に大きな打撃が広まる中で、このような記事を書き続けてよいのか、ためらいながら書いています。
政府や自治体の新たな施策がでてきましたら、タイムリーに情報発信をするつもりです。
今日のテーマは、「ローカルベンチマークで事業の見える化 4つの視点(現状と未来 その課題と対応策)」です。
ローカルベンチマーク(以下「ロカベン」と呼びます)は、金融機関の今までの与信判断に使ってきた金融マニュアルにはない、非定量的な情報を共有することに優れています。
今日は、昨日、一昨日に説明した4つの視点のまとめです。
まず、「現状認識」ですが、4つの視点の対話から当社の現状の原因は何なのかを整理します。4つの視点の当社の良い点、悪い点を確認します。社長自身で、そして支援機関等が、「なるほど、当社の現状はここが問題であり、だからこのような現状なのだ」と共通した認識を持てることです。
それを踏まえて、「将来目標」があります。社長は自分の目指す会社、自分の経営理念に沿った会社づくりを考えてください。その達成のための道筋は見えるでしょうか?何度も考え、実現できると具体的にイメージできるでしょうか?その具体的な目標は何でしょうか?
さあ「将来目標」が決まったら、まさに現状と将来目標とのギャップがあるはずです。実現するために「解決すべき課題」はなんですか?その課題は解決できる課題ですか?すぐに取り組める課題として具体化してみましょう。
記載された課題の「対応策」を考えます。自社で対応できる課題なのか、外部機関や金融機関の協力があれば実現できることなのか、いかがでしょうか?
金融機関や支援機関は、ここまでブレイクダウンされた具体的対応策が出てきたら、喜んで協力するでしょうし、専門的な立場から支援策を作ってくれると思います。
この4つの視点も、自らすべて記入しようとせずに、支援機関のインタビューを受けながらキャッチボールをして、自らの経営者としての生き様を確認し、自社の良さ、悪さ、優れたところ、弱いところなどを洗い出してください。
立ち止まって、市場環境を考えてください。同業との位置関係や、自社の取るべき生き方を考えてください。むやみに数字だけの目標を追いかけないでください。お客様のこと、取引会社のこと、従業員のこと、金融機関のこと、自分を支えてくれている「仲間」に思いをしてください。
この内容が、相手に伝わったとき、あなたの会社を理解した金融機関は、全く別な視点から協力できる会社であるかを判断し、あなたを経営者として評価することでしょう。大切なのは、正しい財務情報と、見える化です。
明日は、この1週間のトピックスです。