こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、
このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「開業後の社内管理会計と資金繰りこそ社長の仕事」です。
しっかりと準備して、融資を受けて事業がスタートしてしまうと、「事業計画書」を脇において、毎日の事業運営に没頭して、今、いくらのお金が動いているのか、手元の現金はいくらなのかわからないまま、明日の仕入れと仕込みに夢中になっている経営者が多いものです。「あなたは懸命に仕事をしています」でも、数字を忘れてはいけません。
事業が始まったらいちばん大切なのが、資金繰り、資金管理です。「会計やお金のことはわからないので、税理士の先生」に、「経理の担当者に」という方がおられます。行く末が心配です。
資金管理は別に難しいことではありません。最近では、会計管理ソフトがしっかり仕事をしてくれていますので、まず、月末の試算表をアウトプットしてください。損益計算書ではありません。まず、バランスシートの方です。一番上にある流動資産、現金預金はいくらありますか?受取手形は?売掛金は?一つ一つの勘定科目がわかるようになるまで自分の手でチェックしてください。鉛筆で書き写したほうが良いと指導する先生もおられます。現金がしっかりありますか?そのお金で買掛金は支払えますか?どうして、そのお金しか残っっていないのですか?
次月の何日にどお客様の売掛金が入ってくるのか、クレジットカード払いの入金は何日と何日かおわかりですか?もちろん、支払いの方はいかがでしょうか?掛けで仕入れている買掛金の残高はいくらですか?何日と何日に精算されるのですか、一番大切なこととは、会社からいつお金が出ていくのかを把握することです。間違って入ってくるのであればラッキーですが、間違って支払いができないことがあると信用はガタ落ちになってしまいます。場合によっては倒産だってあり得るのです。
また、毎月必ず出ていく家賃や、光熱費などの費用を確認して、支出する日を確認してください。これはある意味で「固定費用」です。会社が休みでも出ていくお金です。
飲食業のように殆どが現金かクレジットカード払いで、売掛金がなく資金繰りがとても楽なはずの業種でも、黒字倒産や資金繰りでショートして追い詰められる会社があります。それは、単純に上記のように月初に、月末締めの試算表を作っていないこと、自分の手で資金繰り日計表を作っていないことが原因です。手元にお金があると、特に個人事業者は「私のお金=利益」と勘違いしてしまうことがあるようです。たくさんの掛けでの仕入れを忘れ、支払日に大慌てをするようです。
こんな経験をしたくないのであれば、まとまったお金を借りやすい時期に借りておくべきです。長期借入金があっても手元の現金であることは変わりません。資金があれば、少々のことで経営者が動揺することはありません。月商の3ヶ月の現金を持ちましょう。借金してでも。
今月の支払ができるかで頭がいっぱい?!手元資金に余裕がありさえすれば、赤字であっても、長期的な視野で本来の事業を考え、改善していく時間的を手に入れることができます。