こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。「飲食業を創業したいと思っているAさんへ」です。
いわゆる一般論を中心にブログを書き始めたら、早速、飲食業を始めたいと目論んでいるAさんから、「飲食店を開きたいのですが、もう少し踏み込んだアドバイスが欲しい」とのお問い合わせをいただきました。
そこで、飲食店の創業を成功させるための準備について、絞り込んでもう少し詳しい説明をしていきたいと思います。そこで、飲食店の創業を希望する人たちが創業融資を借りることができるように、それなりの事前準備をしていただきたいと思います。
今回は、創業したいと考えた時、開店までのスケジュールを想定して何をしなくてはならないのかを3つだけお伝えします。一番はじめにするべきことは、「いつ、開店するのか」を決めること。二番目は、「事業計画書を作ること」、そして三番目は、その実現のために「自己資金」をいくらまで積み上げるかです。
仮でもいいので、具体的な開店日を決めてください。創業日を具体的に決めることで、「今、何をしておかなくてはならないのか」を強く認識することができます。創業準備に充てられる時間は、そう多くありません。開店日から逆算して、「どのタイミングで、何をすべきか」をきちんと把握しておく必要があります。そうしないと、創業はどんどん先送りになります。
ただし、その前に、事業コンセプトを出して、何故そんなお店を開店させ、どんなサービスや空間を提供して、どんなお客様をファンにして、継続的な営業を実現するのかを決めなくてはなりません。単に、水商売は儲かりそう、今のお店がうまく行っているので、私も独立して儲けたい、和食でも居酒屋でもイタリアンでもいいなんて考えているようでしたら、もう一度立ち止まって考えてください。悲惨な状態になる前に諦めるのも選択肢です。飲食店の倒産は多いのですから。
飲食店の開業はテナントの確定、会社設立、許認可の申請、内装工事、従業員募集、トレーニング、チラシなどよる開店のPRなどすべての場面で、先行してお金が出ていきます。従って、手元にお金がなくては、借り入れる前にショートしてしまいます。お金の借り入れも時間的な余裕を持ってしっかりとした準備が必要です。また、法律上、きっちりと段取りしていなければ、開業できないこともありますので、確実に対応するととものに、専門家を含めた支援者のお手伝いも検討してください。とにかく他人様からお金を借りるとしたら、説明するツールとあなたの想いを整理することが必要です。
実際に、日本では、まだ「創業する」「独立起業する」ことになれていません。もちろん失敗したときも同様です。身内が「創業したい」と言ってきた場合、ほとんどの方が、「そんな危ないことはやめておきなさい。人間、安定が一番。」と言って反対します。金融機関も二度と挑戦できないように失敗者の札を付けてしまいます。
身内に反対されているような状態では、創業はほぼ失敗します。まずは、身内を味方にしないと、茨の道が待っています。ちょっと話題がそれました。
そのためにも、自己資金の準備(事業に必要な資金+1年程度の生活費)が一番大切です。創業に必要な資金を満額準備出来る人なんていません。不足分は、公庫や地元の金融機関から借りることになります。創業資金を借りる上で、一番重要なのが「自己資金の額」です。
自己資金が多ければ多いほど、金融機関から融資してもらいやすくなりますし、金額も多く借りることが出来ます。自己資金こそ、開業に向けたご自身の決意や情熱を表す証なのです。創業に必要な資金の3割を目途に用意してください。時間がかかります。だからこそ、早めに決意してください。クラウドファンディングで頭金をなどとノーテンキなことを言っている方は、金融機関が見放すでしょう。
私もこの3つの課題に前向きに対応する方でなければ支援できないと思っています。倒れた時、多くの方に迷惑を掛けることになるのです。本人が会社を経営するにあたり、景気や人のせいにするのではなく、自分の責任をしっかり持っておられる方の応援をしたいと思っています。