こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「飲食店を開業したいAさん、開業までの段取り 一緒に考えてみませんか」です。
「起業と起業意識に関する調査」(日本政策金融公庫総合研究所 2017年12月)によれば、起業前の実態調査では、いくつかの課題が見えてきました。
まず、「自己資金が不足している(56.5%)」です。飲食店の開業に必要な資金はかなり大きくなり、少なくとも500万円から1,000万円は必要となることが多いようです。従って、自己資金を用意する目標は、できれば300万円以上。それをいつまでに、同様に積み上げるかが勝負です。勿論、自分の熱意で毎月積み立てるのが一番アピールしやすいですが、足りない分は、しっかりとした根拠あるお金(親が貯めていたお金、退職金)として、説明できれば良いと思います。
絶対に「見せ金」はしないでください。あなたの信用と将来をダメにしてしまいます。まとまったお金が工面できないなら、まず、信用金庫の積立預金を毎月2万円でも良いので、明日からスタートして下さい。開店日の目標が決まっていたら、後何ヶ月でいくらす積み立てられますか?足踏みではなく、行動してください。
次に「失敗したときのリスクが大きい(40.4%)」ですが、失敗は必ずあります。でも、それで命を取られるわけではありません。独立起業するということは、今、あなたがサラリーマンであったら、その快適な生活を一時的に失うことは間違いありません。あなたが起業したいと考えたのは何故ですか?お金持ちになりたい!自由に仕事をしたい、仕事をしてワクワクしたい!たくさんのポジティブな動機があるはずです。天秤にかけてください。今の快適な毎日を取るのか、新たな挑戦をするのかです。失敗をするなら「若いとき」の方がやり直す時間と体力が沢山あります。家族の協力を得てください。
三番目の「ビジネスアイディアが思いつかない(35.5%)」ですが、お金持ちになりたい!だけでは、前に進まないのかもしれません。ビジネスはアイディアの積み重ねです。ある方がおっしゃっていましたが、「学ぶは真似る」だと。後は、いくつかのファクターを重ねたり掛けたりすると新しい「ビジネスモデル」が生まれる。しかし、誰もがやっていることなので、何度も何度も繰り返し「ビジネスモデル」の足し算、掛け算を続け、具体的に目に見えるようになるまで考える(ビジュアル化)と良いと。
例えば、最近流行りのドッグカフェなどもいくつかの業態の足し算ですし、同じように猫カフェも、鳥カフェもアイデイアの横並びです。
「財務・税務・法務などの事業運営知識不足(32.3%)」については、私達専門家をどのように使いこなすかだと思います。確かに開業直後に色々な専門家に顧問料を持っていかれては大変です。従って、自分が一番信頼できそうな「専門家」を決めて、そのネットワークをご利用ください。出世払いを主張してもよいのかもしれませんが、わからないまま進めることはおやめください。少なくとも、専門家のできることは専門家に、自分しかできないことを自分がやる方向で、役割分担を考えてください。私はあなたが経営者になるまでお手伝いします。
最後に「製品・商品・サービスに関する知識・技術不足」ですが、まさに斯業経験ですが、誰かにオペレーションをやらせ、自分はオーナーとして経営をするのであれば私の出る幕ではありません。しかし、そのような立場に立つとしても、仕事の中に入り込んで、キッチンからホールまでのオペレーションや、あなたの会社が提供するサービスの質を理解するためにも、経営者としての経験だけでなく、実務を見渡せるように学習をした方が良いと思います。その後の経営改善やなどの際に、現場を理解していると何事も意思疎通が早く結果が出やすいものです。
次回は、すでにスタートした開業者の悩みや改善したいこと。