こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「飲食店を開業したいAさん、開業後の困りごと 一緒に解決しましょう!」です。
すでに開業している方で、「250万円未満の少額開業の実態」レポートでは、「開業時苦労したこと」と、「開業後苦労していること」、さらに「今後5年間で受けたいアドバイスと必要な課題」を整理しています。
開業後、「今後受けたいアドバイスと必要な課題」は、以下の5項目です。
- 法律・会計の知識習得(53.3%)
- 販売先・顧客の確保(46.6%)
- 資金調達の方法(借り入れ自体を除く)
- 総合的なマネジメント(39.6%)
- 商品・サービスの提供に必要な知識・技術・資格の習得
まず、「法律・会計の知識習得(53.3%)」ですが、
多くの独立開業する方は、実務や経験があるものの、その業界の中での経営の経験はなかなかないものです。
店長やチーフではなく、経営者としてお金のこと、組織のこと、人事や研修のこと、税金のこと、そして、これからの方針やビジョンを考え、実行した経験です。
それぞれの課題を解決するためには、専門家の知識や経験と経営者の決断が必要となります。信頼できる専門家や専門スタッフを得る必要があります。
スタート段階の契約や許認可、届出に伴う法務的な課題や税務会計的な課題が沢山あります。多くの場合は、関係する専門家によって問題なく通過できるのですが、内装などの工事では進退できる工事業者を選ばなくてはなりません。
大家側とテナント側の線引きがあるものですし、内装会社の対応によって、後日、補修などが発生した場合の瑕疵責任などがあります。そんなところで、つまずいたり、開店が遅れたり、損をしないでください。
次に「販売先・顧客の確保(46.6%)」ですが、
飲食店の場合、一般客ということで、特定できないと誤解している方も多いようです。あなたは、このお店にどんなコンセプトを持って立ち上げたのですか?どんなお客様をターゲットにしたのですか? その客様の性別は? 年齢は? 時間帯や曜日は? 一人の方、ペア、アベック?ファミリー? しっかりとしたコンセプトの絞り込みとシュミレーションをやり直しましょう。ターゲット、価格やリピート率などの検討が足りなかったのでは?しっかりと分析して、改善策を打ちましょう。
「資金調達の方法(借り入れ自体を除く)(44.0%)」ですが、
確かに今は色々な資金調達の手段が生まれてきました。融資による資金調達などの一般的な対応だけでなく、最近ではクラウドファンディングや債権買取りによる資金繰り改善などの新たな手法も現れています。
しかし、多くの手法は、創業時の情報不足の時期にはリスクが高く、多くの会社が採用できるものではない。長期に渡って低利で安定的な金融サービスをするとしたら、信用金庫等の地元金融機関が力をつけ、本来の事業貸付の業務を本業として頑張っていただきたいと思っています。
また、「総合的なマネジメント(39.6%)」であるが、
まさに「経営者としての仕事」であり、これを一朝一夕に身につけることは難しく、特に開業当初の社内のスタッフも少ないことを考慮すると、外部の専門家や金融機関のお抱えの専門家なども相談相手としては良いのかもしれません。
認定支援機関として、その専門性から税理士や中小企業診断士、弁護士がその役割を果たしているが、そのようなメンバーがもっと寄り添って対応することで、創業者が生き残ることができるのだと思っていmす。
最後は、「商品・サービスの提供に必要な知識・技術・資格の習得」であるが、
まさに本業の知識・技術不足であることから、反省すべき点は反省し、自分の強みと差別化をすすめるために最大限の努力をしてもらいたいし、同時にその業界特有の資格等を取得することで、商品さ・サービスの向上に努めていただきたいと思います。
この気づきを看過して、忙しさの中で埋没していると、結果的に厳しい状態に陥ることにある。
どのような場合も想定し、事業計画書の中で何度も練り直し、考え続けたものだけが生き残ることができるのだと思います。
次回以降も、飲食業を開業しようとしているAさんのために融資を受けることを前提に具体的な内容や対応策をお届けしたいと考えています。