こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
今日のテーマは、「トピックス 金融機関に「見える化」する 金融機関との信頼関係を作る」です。
2020年2月25日、中小機構の虎ノ門セミナーに、金融庁参与・中小機構中小企業応援士の森俊彦さんが登壇されました。経産省の策定した「ローカルベンチマーク」や、内閣府が旗を振っている「経営デザインシート」の委員でもある方です。
2020年の4月からは、『ミラサポ plus』で、経産省の「ロカベン」の有機的な運用が始まります。例えば、クラウド上の「ロカベン」に、常に企業情報入れておくことで、最新版の会社の考え方や状況を把握できるようにする。その内容をコピペして補助金等の申請の企業概要にする。あるいは、「ロカベン」を添付することを「加点」申請要件とするなどです。
昨日は、コロナウィルスの件を引き合いに出しながら、金融機関との関係がどの様になるかを想像しました。成長していくためには、経産省の構築する新しい仕組みに対応できる中小企業になることです。いろいろな支援や補助を優先的に受けられる仕組みに乗ることが必要です。
すなわち、この内容を理解する地域金融機関を選択して、タッグを組んで、お互いに良い関係を作ることが必要なのです。特に、地域金融機関は、本業の貸付を事業の柱とすることが求められています。中小企業の本業支援をすることが金融庁から求められています。
自分の会社も、地域金融機関もウィンウィンの関係になるためには、ある意味で「対等な」協力関係のように、互いのビジネスを理解し、お金を貸す側とお金を借りる側ではなく、お金を通して情報を共有し、どうすれば互いのビジネスに貢献できる関係を作るかが求められています。
このような関係を構築するためには、一方的な金融機関側の与信だけではなく、中小企業側の社長さんの眼力が必要です。「この会社が本当に私の会社に役に立ってくれるのか」を見極めてください。そのためには、ご自身で営業支店の支店長や副支店長にお会いになって、自分の会社の話をしてみてください。御用聞きで来る営業担当者とだけでは足りません。
話はそれますが、金融機関の営業マンも大変です。先日、ある会合で隣り合わせになった方から、日本政策金融公庫に入った友人が、貸付業務の忙しさに嫌気がさしてお辞めになったとか、ある有名な信用金庫にすごい倍率で入った友人が本業とはいえない保険販売のノルマに、未来を見いだせないと辞表を出したなどです。
これから将来のある金融マンが早くに挫折しているのは、彼らのせいではなく業界の犠牲者のような気がしました。
長い金融検査マニュアルで、歪になった業界を本来の姿に戻して、「明るい未来」を「豊かな地域社会」の実現を、中小企業は、地域金融機関とともに目指差なくてはなりません。