こんにちは、
融資コンサルタントの小堀大藏です。
あなたの独立起業が成功するよう祈って、このブログを書いています。
それでは今日の話題です。
「飲食店開業 物件探しをする前にしなくてはならないこと」です。
飲食店開業はあなたにとって、とてもワクワクする事かもしれません。「小さなカフェ」「落ち着いた大人のビアホール」「料理人おまかせの隠れ家のような日本料理店」あなたのセンスで、あなたの腕で、必ず成功できる!と思って皆スタートするのですが、なかなかうまく行かないものです。
「私好みのカフェ」のオーナーになったOLのお嬢様、「気にいった小さなスペースに気にいった仲間が集まるビアホール」を、退職金を元手に作った会社員。
ちょっとした飲食店開業セミナーで、ササッと作ったラフな事業プラン、斯業経験もないあなた。お止めください。そんな危険な賭けを!
飲食店は、一般の新規開業している事業の中でも、廃業率がとても大きな業種なのです(2011年開業して2015年に廃業している事例。全業種平均 10.2%、飲食店・宿泊業 18.9%)。これは、全業種を通して1番の廃業率なのです。(日本政策金融公庫「新規開業パネル調査」2016年12月)
脱サラ・未経験者による飲食店が3年以内につぶれる割合は、90%とも言われています。
なぜなら、飲食店の経営は、不動産という、動かすことの出来ない枠の中で、あらゆる経営知識やマーケティングを駆使しなければ成功出来ない業種だからです。
目を凝らして、街の飲食店街を見てください。大手のチェーン店か、家族経営で職住一致の環境で生き残っている街の中華屋さんやキッチン。インド人や中国人など外国人の家族経営のレストラン。でも、ステキなカフェが3ヶ月前に開店したはずだけど、どこだったっけ?
飲食業は、とても「レッドオーシャン」の経営環境で、体力勝負の「ブラックな」労働環境です。
脅かしてばかりでごめんなさい。
そんな市場にあなたが乗り出していくのに、中途半端な気分では絶対に生き残れないばかりか、借金を含めた負の遺産を長く抱えることになってしまわないようにしたいからなのです。したがって、その気のない方、本気でない方は、お止めになるか、他のコンサルタントに相談してください。
私は、あなたに成功していただきたいのです。
資金調達だけに特化した対応ではなく、あなたのビジョン、ミッション、パッションを引き出し、事業コンセプトを取りまとめ、漏れのない事業計画書を作成することが何よりも大切仕事だと思っています。
とても時間がかかりますが、それ無しで、「日本政策金融公庫のフォーマット」を埋めるだけでは、あなたも関係者も不幸になります。
また、私がお手伝いする資金調達の先の金融機関の方々にも迷惑をおかけするわけにはいかないのです。私が自信を持ってお手伝いした関与先として成功して、長く金融機関ともつながっていって欲しいと思っています。
同じことを繰り返して書きます。
そのためには、ラフなプランで物件探しを始めるのは止めてください。
あなたのビジョンはどんなことですか?
あなたのミッションは何だと思っていますか?
どうしてそう思うのですか?そのパッションの根源は?
事業コンセプトを取りまとめましょう!
漏れのない事業計画書を作成し、自信を持って潰れない会社を作りましょう!
それが終わってから物件探しです。